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Crisis Management & Leading Change



今回のテーマは大槻先生のCrisis Management & Leading Changeです。


コースの目的として、


ーさまざまな国際的な「危機」について、過去の事例を振り返り、その原因や発⽣の契機を検証する

− これらの危機の共通項や違いを分析し、今後また発⽣した場合の対応について考える

− 危機を経ることによって市場、⾏政当局等で何が変わったのかを考える

− 危機を予知することや、それを回避することはどこまで可能なのかを検討する


上記の目的で危機とその発生原因などを学んでいきました。



また、ここでは前期の「Corporate Governance&Business Ethics」でも取り扱っている「不正のトライアングル」を使って様々なケースを検証していきました。


まず不正のトライアングルとは下記のことを言います。




              

 不正は「機会」があるところに、何かしらの「動機」が生まれ、それを「正当化」するところに不正が生まれています。

今までに起こった企業の不祥事は全て、この3つが存在することでそれが不正となっています。


 今回取り扱って頂いた「エンロン」「日産自動車」「日本の金融システム(バブル崩壊)」にもすべてこの3つの要素が存在していました。特に有名な「エンロン」のケースは衝撃的でした。



<不正のトライアングル>

機会  …エンロンのという会社の力(勢い)・文化(当時)

動機  …株価を上げる・資金調達のため

正当化 …つぶさない為に不正な利益


そのために「不正」を行い、「不正」を行うために「ルール」を作り、それは一般の人にはわからない、テクニカル的に用意周到に作られたもの全てのものを証券化し、すべてのものを手中に収め、金融商品化していきます。


その中には、ガス・電力など、経済学で「財」と言われるものは全て金融商品化していきます。


私は一つ目のMBA(RBS:立教大学ビジネススクール)の授業でこの「エンロン事件」の映画を見たことがあるのですが、そこではエンロン事件の影響で電力が使えない「ブラックアウト」の状態になってしまっていた記憶があります。Etc. と、事件について長々と話してしまいたくなりますが、ここで重要なことは


上記不正のトライアングルが起こらないようにすること、それをコーポレートガバナンスと言います。


よって、不正がおこらならないコーポレートガバナンスとは、「不正の機会を作らない」「不正の動機を作らない」「不正を正当化させる雰囲気・カルチャーを作らせない」この3つです。


不正は起きてしまってからしかわからないことが多いのは事実です。

しかし想像力を働かせ、この1つでも、2つでもできているときに、仮説思考でもう一つ「●●の状況が現れてしまった場合、不正が起こりえる」ということを考えておくこと、これがリスク回避的行動に繋がる、と学ぶことができました。



 今回は大槻先生の1つのケースを紹介させて頂きましたが、ほかのどのケースも大変興味深く、有意義な授業でした。4日間の授業、ありがとうございました。


また機会があればご教示くださいませ。どうぞよろしくお願いいたします。

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